EDと治療の薬

ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)はSD(Sexual Dysfunction:性機能障害)の一種であり,陰茎の勃起障害のことで,性交時の際にうまく勃起しない,または,勃起しても満足に持続しない症状のことを言います.これに対してSDは性欲,勃起,性交,射精,オーガズムの1つでも欠けるか不十分なものとして定義されています.現在EDで苦しんでいる人は人口全体の1割,つまり約1000万人以上とも言われ非常に深刻な問題となっています.特に40~50代の人の半数がEDに悩んでいるという報告もあります.

症状は軽症,中等度,完全型の3段階に分けられます.軽症は稀に勃起できない状態,中等度は十分に勃起しないため,時々性交できない状態,完全型は常に勃起しなため性交できない状態を表します.男性にとっては本当に深刻な悩みなのですが,最近はEDの治療のための薬としてバイアグラが普及しているので,対処方もいくつか確立されてきています.

EDの治療の薬としてファイザーが製造,販売するバイアグラは非常に有名です.正式名称はクエン酸シルデナフィルで,バイアグラは商標名です.EDの治療の薬としてバイアグラは非常に有名ですが,実はもともと勃起不全の治療を目的として開発された薬ではありません.1990年代前半にEDではなく,狭心症の治療の薬として,開発.研究が開始されたのですが,当初の目的である狭心症に対してはさほど効果がみられませんでした.

しかし,この薬に関して陰茎の勃起発言が報告されたため,その後,研究を続けることで勃起不全の治療薬として有効性が認められました.その結果,EDの治療の薬として発売されることになりました.ただバイアグラは万能ではなく100%の人が治るかと言えばそうではないのが辛いところです.やはり,EDは元々心因性の原因が大半の病気なので,薬だけに頼るのではなく,原因についても自分でよく考えてみることをお勧めします.